赤星六郎 設計コース

日本オープン初代チャンピオン、"日本の球聖"と呼ばれた伝説の名プレーヤー赤星六郎氏が設計したゴルフ場を紹介。1901年(明治34年)生まれ(～1944年/昭和19年没)、赤星弥之助の六男で赤星四郎は実兄。プリンストン大学留学中の1924年(大正13年)3月に、アメリカノースカロライナのパインハーストCCで開催されたスプリング・トーナメントで優勝。海外のゴルフトーナメントで初めて優勝した日本人として歴史に名を刻んでいます。帰国後、1927年(昭和2年)に開催された第1回の日本オープンゴルフ選手権にアマチュアとして出場し、アメリカ留学時代に磨いた欧米の近代スイングの技術と身長180センチの体格で他の選手を圧倒し2位に10打差をつけて圧勝。日本オープンの長い歴史の中でアマチュアの優勝はこの第1回大会のみ。当時の強豪が出場したアメリカの大会での優勝、そして日本オープンの圧勝という結果を見れば、当時世界と戦える唯一の日本人ゴルファーであったと想像できます ※1930年の第23回日本アマチュアゴルフ選手権でも優勝。アマチュアでありながら宮本留吉や安田幸吉といったゴルフ草創期のプロゴルファーを育てた人物としても知られています。コース設計は、我孫子ゴルフ倶楽部と相模原カンツリー倶楽部の2コース。また川奈ホテルゴルフコース富士コースの設計も担当していたようです (ルーティング図がクラブハウス廊下に展示されています)。1944年(昭和19年)に敗血症の為44歳という若さで短い生涯を閉じることになったが、もし戦後も存命していれば、海外を知る"日本の球聖"として、廣野に並ぶようなコースがもっと日本にあったかもしれません。